White Memories

第六弾 ビジュアルノベル プレイ期間8/19 3時間
プレイ動機は過去に途中まで読んでほったらかしだったのを思い出したので.
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
これなんてエロゲよ?
リリースされて間もない頃の世間一般, というかCSプレイヤーの反応はこのようなものだった. 素性の知れぬ不思議少女が出るだけでそう思うのは安直すぎだが, まぁみんなそう言いたいだけなんだよね.
1話辺り15分程度で読み終えられる無料の短編小説. 選択肢は一切無いが, Counter-Strike NEOの宣材としてかFPSミニゲームを毎回入れてくるという趣向を凝らしている.
特筆すべきはヒロインの声が能登だと言うこと. 製作サイドの趣味による人選と言ってしまうのは安直であり, キャラの性格や声優の質を吟味すれば適材適所とも言える. いや実際は趣味なのかもわからんけども, この選択は正解であろう.
シナリオはなんとラブストーリーでありFPSが元ネタとは思えないくらいだ. もう少しらぶいちゃシーンがあってもいいと思うのだが, そこはCSというゲームが前提にあるのを忘れてはいけないのだろうか. 適度に伏線を張り, 主人公がヒロインとの対峙で葛藤し, そして悲運な結末を迎える. 僅かな時間しかふれあいが無いのだが読み手が受ける傷心は僅かではない.
曲も名の通った人を使っているようだ. 残念ながら個人的には知らない人だったのだが悪くないものだと言える. 絵は背景ともども丁寧に描かれていて, ヒロインのAWPを構えるシーンは実に格好良く描かれていた.
そろそろまとめに. あまり類を見られない試みであろうFPSのノベル化への挑戦は, 成功と言えるのではないかと. 素材の知名度とあわせこれを読んだ人は結構多いと思うが, こういったシナリオをPCで読んだことのないようなFPSユーザがどう感じたのか気になるところではある. 陳腐な三文芝居だと受け取られたのならそれはそれで悲しいが, おれとしては十分にアリでした.
しかしまぁCSに興味無い人がこのノベルを読んでCSで遊んでみようとは思わないだろうなぁ.